こんにちは、湊です。今回はWisdom Wizard版の呪文詠唱を語ってみようかと思ってます。相変わらず、長ったらしくてすみません・・・
-呪文詠唱-
Wisdom Wizardの世界では、非常に珍しい魔術となっています。西洋最大(にして名目上ただ一つ)の魔術結社である協会(正式名称、教皇庁直属西洋魔術師協会)でも使える人間はかなり少ない魔術で、呪文詠唱が使えることを自慢している魔術師も結構いるようです。
その大きな理由の一つは魔術のメカニズムにあります。
魔術師という定義は不思議な力を使える特殊な『手』と『眼』を両方持っていることです。どちらか一つしか持っていないと魔術師とは呼ばれません。この二つの先天的な『力』と一子相伝で重ねてきた血である『知識』を駆使して、魔術師は魔術を行使します。ですが、その『手』と『眼』だけでは呪文詠唱は使えないのです。
呪文とは、言ってしまえば音階の羅列――すなわち、音楽なのです。呪文発動に必要なキーワードの音階を呪文に組み込むことで呪文は完成し、その力を顕現させます。いちいち、格好いい呪文を唱える必要は決してなく、キーワードの音階さえ組み込めれば「お前の母さんでべそー」でも発動します。しかし、その音階は発音が非常に難しく、それが呪文詠唱をレアな魔術にしている最大の原因となっています。
しかしやはり、呪文詠唱は魔術の花形。自分で使えたら格好いいですよね。そういうわけで、呪文詠唱が使えない魔術師も頭を使って『いかに呪文詠唱っぽく見せるか?』ということに腐心しています。
その代表的な例が『魔術式』でしょう。数学の公式のような『式』を予め作っておいて、術者の任意のタイミングで発動させるという代物です。実際は呪文詠唱と無関係なのですが、魔術をよく知らない人間は呪文と同じだと思ってしまいます。合い言葉で発動できるようにするとさらに呪文詠唱っぽくなります。通称、『なんちゃって呪文詠唱』。このなんちゃって呪文詠唱を使っている魔術師はかなりいます。協会にも日本の古き血にも。
そんな魔術師憧れの呪文詠唱。これを魔術師ならば誰でも使える汎用性の高い魔術にしようと研究している魔術師も沢山います。
一番実用的な方法は笛などの楽器を使って音階を作り出し、呪文詠唱を行えるようにするという技法。これはお試し版2にオマケで(勝手に)ついてきた小説の登場人物、メタトロンが研究しています。笛を『杖』として補助に使った彼の呪文詠唱、その活躍は今後のomakeフォルダに入っているだろうThe faithlessly Angelsでご覧になってください(ゲリラ的宣伝)。
・・・しかしこの笛、まだ試作段階らしく一般的な魔術師には出回っておりません。出回れば、色々な所で呪文詠唱ならぬ呪文演奏を行う魔術師を目撃できるかもしれません。
-呪文詠唱こぼれ話-
呪文詠唱の設定が固まってきたのは、身内向けに書かれたWisdom Wizard小説『交錯世界』の頃。丁度、ゲーム制作の話が冗談ではなく本格的な話へと移行した時です。
「ソプラノリコーダーを武器に戦う筋肉質な厳つく渋く格好いいオッサンという素敵なキャラを登場させたいんだがどうだろう?」と東に半ば本気で尋ねたところ、「んなふざけたキャラ登場させたら俺は一生、お前の挿絵は描かない」と怒られたので、この設定はお蔵入りになり、その登場人物もややトーンダウンしたオッサンに。得物もソプラノリコーダーから横笛に変更しました。そいつが、メタトロンです。
ちなみにメタトロン、GESOからはメロン教授と呼ばれております。今回の話とはまったく関係ないのですが。他にも制作スタッフからあだ名で呼ばれるキャラがいるのですが、それはいずれ語ることにしましょう。
今回は珍しく、告知なしのお話となりました。それではまたお会いしましょう。
-呪文詠唱-
Wisdom Wizardの世界では、非常に珍しい魔術となっています。西洋最大(にして名目上ただ一つ)の魔術結社である協会(正式名称、教皇庁直属西洋魔術師協会)でも使える人間はかなり少ない魔術で、呪文詠唱が使えることを自慢している魔術師も結構いるようです。
その大きな理由の一つは魔術のメカニズムにあります。
魔術師という定義は不思議な力を使える特殊な『手』と『眼』を両方持っていることです。どちらか一つしか持っていないと魔術師とは呼ばれません。この二つの先天的な『力』と一子相伝で重ねてきた血である『知識』を駆使して、魔術師は魔術を行使します。ですが、その『手』と『眼』だけでは呪文詠唱は使えないのです。
呪文とは、言ってしまえば音階の羅列――すなわち、音楽なのです。呪文発動に必要なキーワードの音階を呪文に組み込むことで呪文は完成し、その力を顕現させます。いちいち、格好いい呪文を唱える必要は決してなく、キーワードの音階さえ組み込めれば「お前の母さんでべそー」でも発動します。しかし、その音階は発音が非常に難しく、それが呪文詠唱をレアな魔術にしている最大の原因となっています。
しかしやはり、呪文詠唱は魔術の花形。自分で使えたら格好いいですよね。そういうわけで、呪文詠唱が使えない魔術師も頭を使って『いかに呪文詠唱っぽく見せるか?』ということに腐心しています。
その代表的な例が『魔術式』でしょう。数学の公式のような『式』を予め作っておいて、術者の任意のタイミングで発動させるという代物です。実際は呪文詠唱と無関係なのですが、魔術をよく知らない人間は呪文と同じだと思ってしまいます。合い言葉で発動できるようにするとさらに呪文詠唱っぽくなります。通称、『なんちゃって呪文詠唱』。このなんちゃって呪文詠唱を使っている魔術師はかなりいます。協会にも日本の古き血にも。
そんな魔術師憧れの呪文詠唱。これを魔術師ならば誰でも使える汎用性の高い魔術にしようと研究している魔術師も沢山います。
一番実用的な方法は笛などの楽器を使って音階を作り出し、呪文詠唱を行えるようにするという技法。これはお試し版2にオマケで(勝手に)ついてきた小説の登場人物、メタトロンが研究しています。笛を『杖』として補助に使った彼の呪文詠唱、その活躍は今後のomakeフォルダに入っているだろうThe faithlessly Angelsでご覧になってください(ゲリラ的宣伝)。
・・・しかしこの笛、まだ試作段階らしく一般的な魔術師には出回っておりません。出回れば、色々な所で呪文詠唱ならぬ呪文演奏を行う魔術師を目撃できるかもしれません。
-呪文詠唱こぼれ話-
呪文詠唱の設定が固まってきたのは、身内向けに書かれたWisdom Wizard小説『交錯世界』の頃。丁度、ゲーム制作の話が冗談ではなく本格的な話へと移行した時です。
「ソプラノリコーダーを武器に戦う筋肉質な厳つく渋く格好いいオッサンという素敵なキャラを登場させたいんだがどうだろう?」と東に半ば本気で尋ねたところ、「んなふざけたキャラ登場させたら俺は一生、お前の挿絵は描かない」と怒られたので、この設定はお蔵入りになり、その登場人物もややトーンダウンしたオッサンに。得物もソプラノリコーダーから横笛に変更しました。そいつが、メタトロンです。
ちなみにメタトロン、GESOからはメロン教授と呼ばれております。今回の話とはまったく関係ないのですが。他にも制作スタッフからあだ名で呼ばれるキャラがいるのですが、それはいずれ語ることにしましょう。
今回は珍しく、告知なしのお話となりました。それではまたお会いしましょう。
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